NHK SPRING RECRUITNG
ニッパツに転職をした当初は慣れることに精一杯でしたが、営業としてチームで仕事ができる喜びと、主任となり後輩の成長に少なからず携わっているという充実感もあり、楽しく仕事ができていました。
キャリアコンサルタント(※)の資格を取得しようと決断したのは、入社してから5年程度経った時、
仲の良い友人から「生きがいをもてなくて、なんとなく日々を過ごしてしまっている」というニュアンスの相談を受けた時です。
ちゃんと話を「聴くこと」はできたのではないかと思います。
ただ、相手の立場に立って考えれば考えるほど、「聴くこと以上の寄り添い」が私にはできませんでした。もう少し具体的に書くと、昨日の自分とはちょっと変わった!価値観が変わった!行動してみよう!と友人に思ってもらえることができなかったのです。
この時感じた悔しさと、友人の役に立ちたいと心から思ったことがキャリアコンサルタントの資格を取得しようとしたきっかけです。
※キャリアコンサルタント
「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。 「キャリアコンサルタント」とは、キャリアコンサルティングを行う専門家で、企業、需給調整機関(ハローワーク等)、教育機関、若者自立支援機関など幅広い分野で活躍しています。
話は変わりますが、キャリアコンサルタントの授業で、クルンボルツという学者さんのことを勉強しました。「計画された偶発性理論」というものがすごく好きで印象に残っていますので、少しご紹介させてください!
これは「個人のキャリアの8割は予期しない出来事や偶然の出会いによって決定的される」という考えです。
予期しない出来事をただ待つだけではなく、自ら積極的に行動する、また周囲の出来事を積極的に観察して、偶然を意図的・計画的に作り出していくということで、実践のポイントとして5つあげられます。
1. 好奇心:新しい学びの機会を模索する
2. 持続性:失敗しても努力し続ける
3. 楽観性:新しい機会は実行でき、達成できるものと考える
4. 柔軟性:姿勢や状況を変えることを進んで取り入れる
5. 冒険心:行動することを恐れない
自身が資格を取得するまでの行動を振り返ってみると、資格を知ったきっかけは、普段は参加しない飲み会に参加したことで、得られた情報からでした。
また資格取得のきっかけとなった、友人からの相談を受けた際も、自分自身は少しナーバスになっていた時期で、友人と会うのをリスケしようか考えていた時期でした。自身も状況を変えたいなと思い、参加したのを覚えています。
下記、クルンボルツの名言です。
人生の目標を決め、将来のキャリア設計を考え、自分の性格やタイプを分析したからといって、自分が望む仕事を見つけることができ、理想のライフスタイルを手に入れることができるとは限りません。
人生には、予測不可能なことのほうが多いし、あなたは遭遇する人々や出来事の影響を受け続けるのです。
結果がわからないときでも、行動を起こしてチャンスを切り開くこと、 偶然の出来事を活用すること、選択肢を常にオープンにしておくこと、そして人生に起きることを最大限に活用することです.
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