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2022/07/15お役立ち情報
キャリアコンサルタントから見たニッパツ〈第1回〉自身の価値観への気づき

簡単なプロフィールを前回のコラムでご紹介させていただきましたが、
私は新卒入社をしてから15年間、ずっとメーカーの営業畑で仕事をしてきました。

営業はお客さんの悩みを聴き製品を売り込み、時には潜在的なニーズで気付きを与え、製品につなげます。
15年間の営業経験で、自社製品に関わる活動でお客さんの笑顔をたくさん見てきましたし、悔しい経験もしてきました。
時には、お客さんと一緒に泣いて喜ぶというような貴重な経験もしました。
「商品の価値に共感していただいて、ありがとうと言われた時」、「会社ではなく自分を指名してもらえた時」に特に私はやりがいを感じます。

医療機器メーカーに勤めていたある日、自身の価値観に大きな気づきを与えてくれたきっかけがありました。

とある医療学会で講演を直前に控えていた担当施設の看護師さんがいたのですが、
彼女は患者さんと接する時のような笑顔が全くなく、遠くからでも緊張している姿がわかり、
顔は引き攣っているように見えました。その緊張は私にも伝わってきました。

私はふと思い立ち、駆け寄り(普段は販促品として使っていた)ハンドクリームを、緊張を和らげようとつくった必死の笑顔で、そっと渡しました。
ほんの3秒くらいの出来事だったと思います。
講演後、看護師さんが見たことのないほっとした笑顔で「ありがとう!あれで本当に救われたー」と言っていただいたことが忘れられません。

自分は「製品」ではなく、「人」が好きなのではないだろうか。
人の喜怒哀楽に寄り添って、一緒に「共感する」。そんな時、生きがいを感じるのではないか。
そんな気付きを与えてくれました。

この出来事以降、自身が何をしたいのか、突き詰めて考える習慣ができました。
学生時代も含めて遡り、「本当はチームで仕事がしたい」そして「チームメンバーの成長を促進したい」という価値観も隠れていたことに気づきました。
営業で忙殺した日常が続いており、深くまで考えていませんでしたが、「人」が好きというようなエピソードもたくさん出てきました。

今思えば、学生時代は「コミュニケーション能力を活かして営業をしたい」、「社会貢献している会社で働きたい」という、ちょっと漠然とした軸で就職活動をしていたことを思い出します。これは反省点です。

皆さんもせっかく自己分析をされるのでしたら、なぜ?どうして?と複数回深掘りした丁寧な自己分析をおすすめします。


皆さんが大切にしたいこと、どんなことでしょうか?
自分自身の価値観に大きな影響を与えたエピソードがきっと見つかると思います。

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